現在プロトタイプ実証中。工学計算による「引き算」により圧倒的な低コスト化を実現予定です。リリースまで今しばらくお待ちください。
MetallKraft Mill
過剰なスペックを削ぎ落とし、計算によって導き出された「必要十分」。
アルミ軽切削に最適化された、圧倒的低コストな次世代卓上CNCソリューション。
Lifecycle & Support
開発状況と既存システムの保守体制
R&D Status
最適解への「引き算」は、現在も進行中。
現在、MetallKraft Millはプロトタイプによる最終検証フェーズにあります。高価なリニアガイドや重厚なアルミフレームといった従来の「足し算の設計」を否定し、2.3mm厚SPCC板金モノコック構造とリニアシャフトの組み合わせでどこまで剛性を高められるか、力学的な裏付けを実証しています。
私たちは「必要十分」の極致に到達するまで妥協しません。卓上機としてのサイズ感・圧倒的な低コスト・組み立てやすさを求めて、細部の仕様はリリース直前までブラッシュアップされます。
論理に裏打ちされた合理的な製造革命を完遂させるため、期待してお待ちください。
Legacy Support
旧機「Boxion-2015」の継続的な保守・保証
旧モデル「Boxion-2015」をご導入いただいたユーザー様へ。次世代機の開発・移行に伴う、既存システムのサポート停止は一切ありません。ご契約時の規定に基づく保証・テクニカルサポートを継続し、主要な交換用コンポーネント(保守部品)の自社在庫も十分に確保しています。
Core Features
ホビー機の限界を突破する合理的設計
SPCC板金モノコック構造
オープンフレーム型のアルミ押し出し材が抱える剛性不足に対し、安価な2.3mm厚のSPCC(冷間圧延鋼板)を用いた箱型(モノコック)構造を採用。モーター重量や予圧に耐えうるフランジ(曲げ)リブ補強を追加し、材料コストを徹底的に抑えながら必要十分な動的剛性を確保します。
最適化されたリニアシャフト
むやみに高価なリニアガイドは使用しません。アルミ軽切削時の切削抵抗からたわみ限界を逆算し、最適なスパンとシャフト径(Φ16)を選定。Z軸のオーバーハングを最小化するジオメトリ設計により、ビビリを根本から排除します。
コストと剛性を両立する送り機構
各軸の駆動にはNEMA17(48mmハイトルクモデル)を採用。ステンレス製T8リードスクリュー(リード2mm)と、真鍮ダブルナットによる30N定圧バネ予圧機構を組み合わせることで、精度を死守しながらバックラッシュを物理的に封殺します。
組み立てやすさと精度の両立
板金の曲げ公差による穴位置のズレやカジリを防ぐため、フラットなSPCC板にリニアボールベアリングを直接ボルト固定する設計を採用。ユーザーが自ら組み上げる容易さを保ちながら、確実な直角出しと平行度を実現します。
Hardware Architecture
妥協なきコンポーネント選定
圧倒的なコストパフォーマンスを実現するため、
「必要十分」なパーツのみを選定し、システム全体を最適化しています。
Main Frame & Enclosure
2.3mm SPCC 箱型構造(リブ補強フランジ)
ベースおよびガントリーには曲げ加工を施したSPCC材を採用。重量とコストを削減しつつ、箱型にすることでアルミ押し出し材を凌駕するねじり剛性を獲得。
Spindle System
ブラシ付きDCモーター(30W) + 1.5倍増速ベルト駆動
ER11コレットチャックと608ZZ軸受(C3隙間)で構成される心臓部。実効負荷30Wの全閉型PMDCモーターを採用し、最高10,500rpmの回転数でアルミ切削に必要十分なトルクを発揮します。
Linear Motion System
Φ16 両端支持リニアシャフト + リニアボールベアリング
重厚なハウジングブロックを廃止し、SPCC板へリニアボールベアリングを直接固定。X軸シャフトのピッチ(間隔)を極限まで広げるジオメトリの工夫で、ねじりモーメントを相殺し刃先の逃げを防ぎます。
Drive Train System
NEMA17 (48mm) + T8リードスクリュー(2mm) + 30N定圧予圧
ハイトルクモーターの推力を、分解能0.01mm/stepの送りネジで伝達。計算に基づいて最適化された30Nのバネ予圧を真鍮ナットにかけることで、モーターの失速リスクを排除しつつ剛性を担保します。
IoT System & Power
32bit Controller (FluidNC) / 120W (24V/5A) Power Supply
制御システムには次世代ファームウェア「FluidNC」を搭載し、WebUIからの直感的な操作を実現。システム全体の電力配分を計算し尽くし、120W電源内で主軸とステッピングモーターを最も安定して駆動させる最適化を行っています。
Specifications
主要スペック
| 予定販売価格 | 未定(低価格帯を予定) |
|---|---|
| 製品名 | MetallKraft Mill |
| 加工対象 | アルミ(軽切削)、真鍮、樹脂、基板(PCB) |
| 外形寸法 | 底面 約 350 × 350 mm |
| 筐体構造 | 2.3mm SPCC板金 箱型(モノコック)構造 + フランジ補強 |
| スピンドル駆動方式 | ブラシ付きDCモーター(実効30W)/ 1.5倍増速(最高 10,500 rpm)/ φ8mmシャンク |
| リニアガイド機構 | XY軸Φ16 Z軸Φ12 リニアシャフト(両端支持) + リニアボールベアリング |
| 送り機構 | T8 ステンレスリードスクリュー(リード2mm)+ 真鍮ダブルナット(30N定圧バネ予圧) |
| 駆動モーター | NEMA17 ステッピングモーター(48mm厚ハイトルクモデル) |
| 電源・制御ファームウェア | 24V 120W (5A) 最適電力配分 / FluidNC (32bit / Wi-Fi / Ethernet 対応) |
| 出荷形態 | 完全完成品(調整済み) |
Workflow
ソフトウェア・ワークフロー
ネットワーク経由で離れたPCから操作可能。粉塵の舞う現場にPCを持ち込む必要はありません。
CAD / Design
- Fusion 360
- SolidWorks 等
CAM / G-code
- Fusion 360 (推奨)
- FreeCAD 等
Control
- FluidNC WebUI (Wi-Fi/LAN)
- USB接続対応
Package
パッケージ内容
本体はすぐに実戦投入可能な完成品状態で出荷されます。
同梱内容
- MetallKraft Mill 本体 (組立・調整済)
- 専用電源 (24V 120W)
- 初期セットアップガイド
別途ご用意いただくもの
- 加工用途に合わせたエンドミル
- ワーク固定用治具
- Gコード生成用PC
※FluidNC搭載のため、制御専用PCを常時接続しておく必要はありません。
FAQ
MetallKraft Millに関するよくあるご質問
Q. リニアシャフト構成で剛性は足りますか?
A. はい、足ります。基本設計を「アルミの軽切削」に絞り込み、発生する切削抵抗(約20N)から逆算してシャフトのたわみを計算しています。その結果に基づき、最適なスパンとΦ16シャフトを採用しているため、無駄に高価なリニアガイドを使わずとも実用十分な剛性を発揮します。
Q. 鉄(SS400など)は削れますか?
A. 本機はアルミの軽切削および樹脂・基板加工に特化した設計となっています。SS400等の標準的な鉄鋼材料の加工も理論上は可能ですが、切り込み量(Ap)や送り速度を極小に設定するシビアな条件出しが必須となります。基本的にはアルミ用とお考えください。
Q. SPCC板金で精度の高い組み立ては可能ですか?
A. 板金の曲げ公差による精度悪化(カジリ)を避けるため、ブッシュの固定部には曲げのないフラットな平面を利用し、フランジ付きブッシュを直接ボルト留めする構造を採用しています。これにより、部品単体の公差に依存しない確実な精度出しが可能です。
Q. エンドミルなどの消耗品はどこで購入できますか?
A. MetallKraftブランドの公式ショップにて、アルミ加工に最適化されたDLCコートエンドミルなどを取り揃えております。